タイトル

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9.22.2015

ゼミ合宿1日目午後

1日目午後は、四年生の先輩方も交えての卒論構想発表会でした。
ひとりひとりの扱うテーマが全く異なっていたので、
バラエティに富んだ、楽しくも有意義なものになりました。

(敬称略)

◆ 日高 … ミュージカルとしての「レ・ミゼラブル」の発展
レ・ミゼラブルは世界中で上演されている、大変有名なミュージカル。
歴史や文化が異なる数々の国で、この作品がここまで評価されたことに関して
輸入の経緯、演出、経済状況、観客の影響など多角的に分析し、
どのような国であればヒットするかにも言及したい。

<意見>
・ 解釈の変化をたどっていく
・ 舞台分析の先行研究をたどると良いもかもしれない
・ ローカルチャーとハイカルチャーの関係性を含める



◆ 板橋 … 米澤穂信「ボトルネック」より、主人公は最後、家に帰るのか?
ボトルネックは作者の8作目の作品だが、構想は初期の頃に練られていた。
まず作品分析を行い、それをふまえて開かれた終わりについての結論を述べる。
(※彼女は「家に帰らない=主人公死亡」と予想)

<意見>
・ 作家論か/(作家に縛られない)作品論か
・ 結論を通して何を主張したいのか



◆ 三宅 … 女性(キャラクター)同士の関係性について
女性同士の恋愛関係、もしくはそれが含まれる作品のことを百合という。
男女、男男の関係で表現できないものや、作品内での男性の立場にも興味がある。
本論・結論は検討中である。

<意見>
・ 具体的な作品を分析してみるとよい
・ しかし「作品内分析」は、彼女の本当にやりたい事ではない可能性あり
・ 「百合」という言葉は世界中で使われているのか



◆ 村上 … 出版の歴史
日本(と世界)の出版の歴史をたどり、その変遷が読者に与えた影響を分析する。
それをふまえ、最終的には電子書籍について言及したい。(※彼は電子書籍批判派)
また「文庫」という”形態”が読書とどう関わっているのかを論証していく。

<意見>
・ 文庫を研究することで何を明らかにしたいのか
・ 文庫のハード面だけでは議論が広がらない可能性がある
・ 「今」の議論をするか/「昔」の議論をするか



◆ 清水 … 博物館とアイデンティティ
博物館が人々のアイデンティティ確立に影響を及ぼす過程を論じる。
そのうえで具体的な対象(ここでは江戸時代の着物にした)が
価値あるものとして展示される理由は何かを自分の主張とする。

<意見>
・ 対象とする「博物館」の定義・前提が必要
・ 博物館が万物を”切り取る”ような展示行為は良いのか悪いのか。
・ 「江戸時代の着物」にも飾られるものと飾られないものがある。その違いは?



それぞれが課題を見つけることができたと思います。
卒論に向けて、まだまだ道のりは長そうですが、お疲れ様でした!

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