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10.19.2014

続・夏合宿2日目!

夏合宿最後を締めくくるは、ジャスミン・ヴァン・ゴープ先生の講義「Identity and/in Photography:Case study: Self-portraits of ex-Yugoslav Migrant Women in the Netherlands」です。
ジャスミン先生はオランダでメディア研究をなさっています。今回は"アイデンティティ(Identity)"についての講義をして頂きました。

……それも全部、英語での。

皆さん、恐るべきことに、日本語が通じるのは所詮日本国内だけなのです。
さあ、一緒にLet's speak English.(がくがくぶるぶる……)
―――ということで、ゼミ生一同どうなることかと緊張しながらの講義でしたが、既に勉強していた知識もあり、ワークショップ形式だったこともあり、楽しく学べたと思います。



講義の様子。真剣。

講義では写真を使いました。一つの封筒に五枚の写真があり、それぞれ服、花、本、人間などが写っています。実はこれ、旧ユーゴスラビアから移住し、オランダに住んでいる女性達が撮った写真なのです。写っているはズバリ、自分の"アイデンティティ"。


左から洋服、雨、本、真っ白なノート、逆光でぼやけた人。

私達はそれぞれ写真を見て、写真を通してその人が伝えたいこと、撮った人の年齢などを考えました。例えば、真っ白な予定帳の写真は何を表しているのか。不安なのだろうか、単に暇なのか…確か、その人が伝えたかったことは、"自由である"だったと思います。
でも、このワークショップに正解はありません。私達が考えたこともどれも正解なのでした。何故なら、"自分の表したいアイデンティティ"は必ずしも"他人から見たアイデンティティ"と一致しないからです。

例えばサッカー観戦に行くのに青いシャツに日の丸のフェイスペイントをしていたのだとしても、サッカーにちっとも興味のない人には「なにか知らないけど浮かれてる青い人がいる…」と不審がられるかもしれません。そういう風に感じる人の存在も否定出来ないのです。(変な喩えですが。笑)

オランダは雨が多い国だそうですが、そういう知識がなければ、雨の写真を見ても「なんのこっちゃ」で終わってしまいます。今回見たのは遠いオランダで暮らす、ユーゴスラビアからの移民の方々の写真。初めて知ることがたくさんありました。

自分のアイデンティティと言われて、すぐに思いつきますか。家族、友達、サークル、趣味、男性/女性であること…e,t,c。ゼミ終わりに皆で言い合ってみましたが、「自分とはこれである!」というものを見つけるのは案外難しかったです。

他人について、自分について、それから"国"について。日本で生まれてほとんどを日本で過ごしている私はあまり考えてこなかったような事をたくさん考えた日でした。


更新が遅くなってしまいましたが、これにて夏合宿終了です。
ジャスミン先生、内藤先生ありがとうございました。
ゼミ生の皆さんお疲れ様でした!

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