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9.14.2014

続・夏合宿1日目!

2014/08/02 PM

 午前の森美術館においてポケモン展望台でおもいっきり楽しんだ“もう一人”が、夏合宿1日目の続きを報告します。午後は学校に到着して休憩を挟んだ後、卒論に関しての個人発表を行っていきました。




 卒論の発表にあたって8つのポイントを押さえるよう先生から指示をされており、それに沿って各々が作成したレジュメを用いて発表していきました。そしてそれが一人終わるごとに、発表者以外のゼミ生と先生が意見や質問を述べていきました。(要は、発表→意見・質問の流れをゼミ生の人数分繰り返しました。)以下、その8つのポイントになります。

   1. [テーマ]卒論で扱いたいテーマ
   2. [論点]テーマに関する論点(複数可)
   3. [意見]現在までのところで想定される結論
   4. [論拠]論点を解き明かし、結論に至る道筋。検証方法。先行研究の有無。
   5. [望む結果]このテーマ及び論点に取り組む意義は何か。
   6. [自分の立場]読者との違いは何か。自分がどのように変化するのか。
   7. [読者]誰が読むのか。読者にどのような変化をもたらしたいか。
   8. [思想・価値観]なぜ、自分はこのテーマ・論点に取り組みたいのか。

 3年の夏の段階で8つのポイント全てに答えを出すことが困難であったため、1のテーマと2の論点、3の意見、8の思想・価値観の4点以外はできる人だけという形をとりました。



 では、ゼミ生の発表内容をざっくりと(というか上記の4点について)紹介します。誰がどのテーマであるのか、詳細はどうであったのかなどは(一応個人情報であると思うので)伏せさせていただきます。

 まず、ゼミ生Aさんのテーマは「文学作品の映画化について」でした。論点としては、「時代背景による再構成の変化」、「映画に全知の語り手は存在するのか」などが挙げられました。意見は「(時代によって)価値観の変化が起きている」、「作品のテーマ(エッセンス)があれば、大幅な改変も良い(?)」といった内容でした。思想・価値観は「小説の内容がどのように映画では還元されているのか」や「なぜ、小説が映画化されると駄作・良作というものが出るのか」というものでした。

 次のゼミ生Bさんのテーマは、「宮崎駿映画『風立ちぬ』について(作品分析)」でした。論点は「なぜキャッチコピーが「生きねば」であるのか」、「自分はどこに心を動かされたのか」などで、意見は「どのような結論になるのかまだ予測できない」でした。思想・価値観は「映画を見た時に抱いた感情の根源を探りたいと思ったから」、「作品分析を行ってみたかったから」でした。

 ゼミ生Cさんのテーマは「コミックマーケット・二次創作・同人誌」についてで、論点は「コミックマーケットは今どのような影響力があるのか」、「二次創作を作る・読む人の心理とは」などでした。意見は「個人の創造の場であり、企業にとってはマーケットの場」、「作者・作品よりもキャラクター重視」といったものが挙げられました。思想・価値観は「コミックマーケットや二次創作に興味を持ったから」・・・であったと思います。すみませんここ曖昧です。

 最後はゼミ生Dさんです。テーマは「文学作品のパロディについて」でした。論点として「日本と海外における、作品のパロディのされ方の違いはあるのか」、「パロディされやすい作品の特徴はあるのか」などが挙げられました。意見は「日本においては「パロディ」というとパスティーシュ(文体模写)的な作品が多いのではないか」、「パロディされる条件は有名であること、タイトルが印象的であること?」といったものでした。思想・価値観は「パロディは社会批評としての可能性があるのではないか」、「パスティーシュ的な遊びが増えている気がする」でした。



 私のまとめ方が下手であることは取りあえず置いておいて、以上のように、卒論の内容は人それぞれでした。しかし互いに発表し合うことで、今後どのようなことをすればよいのか、方向性がより明確になったように思いました。テーマをさらに絞り込む、徹底的に資料を調べる、作品を入手し分析する・・・など自分一人では気が付かなかったやるべきことや、現状における問題点などを各々が認識することができました。



 夏合宿1日目は以上です。本当に学ぶことが満載でした。脳がフル稼働状態でした。そして良い経験をしたと思いました。私はあまり美術館に行くことが無いですし、ゼミ生同士で自分の調査結果(卒論の途中経過)を発表し合い率直に意見を述べるということも初めてでしたから。
 しかしとにかく疲れました。はい。2日目はこの疲労を残したまま突入しました。私の場合最後の方では完全に頭がショートしていました。ホントに。そんな2日目の詳細は次の人にバトンタッチということで。では次の方、よろしくお願いします!


 
 
 

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