タイトル

タイトル

5.17.2014

第4回ゼミ

5/7()のゼミでは、『批評理論入門『フランケンシュタイン』解剖講義』の第一部、5章「提示と叙述」と6章「時間」の内容を勉強しました。

連休明けもなんのその、脳みそを振り絞っての(?)真剣な議論でした!
(そのGW、今年は4連休と短め。「ゴールデンウィークじゃないのかい!」とつっこみつつも、ゆっくり実家で満喫しました。)

では、以下がテキストと議論の内容です。
(今回は、授業で使用したレジュメの内容を加筆修正してまとめてみました)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 
 5章は「提示と叙述」です。
 語り手が出来事や登場人物を語る時の方法は大きく分けて2つあります。


・「提示」は語り手が介入して説明したりせず、黙ってあるがままを示す方法。

・「叙述」は語り手が全面に出てきて、出来事や状況、人物の言動や心理、動機などについて、読者について説明する方法。


例えば小説『フランケンシュタイン』では、フランケンシュタインが治安判事に告訴する場面がありますが、
 
・判事に会う
→2人の会話が「提示」。話の内容や、話し方の特徴がじかにわかる

・フランケンシュタインの供述
→「叙述」によってその内容自体は要約されている
 

と、このように「提示」「叙述」が使い分けられて進行しているのだと学びました。
 
 

 6章は「時間」です。授業ではここが鬼門となりました(笑) 
小説にも現実のように時間が流れていますが、その流れ方は現実とは全く違います。

まず、出来事は過去から未来に一直線に語られないこと。様々なアナクロニー(ストーリーとプロットの出来事の順序の不一致)により、過去・現在・未来が組み替えられます。
 
過去の回想が入ったり、ちらりと予告めいた伏線がほのめかされたり…。前者を後説法(フラッシュバック)、後者を先説法(フラッシュフォワード)といいます。
 

 そして時間の流れるスピードも違ってきます。テキストでは省略法、要約法、情景法、休止法の4つが挙げられていました。

 

難しかったですが、議論の末以下のような図が。
 


○省略法:ある期間を省略して、一気に飛び越える (Ex,それから二年後…)

○要約法:数日間~数年に及ぶ生活を、詳細を抜きにして数段落や数ページで要約

○情景法:場面が劇的に展開し、理論上は物語内容の速度と物語言説の速度が等しくなる

○休止法:語り手が物語を中断させ、その時点で登場人物が誰も見ていないような光景や情報を示す。物語内の速度はゼロになる 

→休止法では、過去の時間内では知り得ない未来の情報が示される。語り手が「全知の語り手」(=三人称の語り手)である時や、語られる過去と語っている現在という2つの時間軸がある時(『フランケンシュタイン』はこれ)などでしか出来ない。

 

このようなことが先生の手助けもありつつ、理解できたなと思います。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 第三回ゼミに引き続きまたしても出てきましたが、「語り手」の概念は色々なところで重要になる予感がします。
 

 それに関連し、今回はもう一つ。

芥川龍之介『藪の中』と、元となったお話「具妻行丹波国男於大江山被縛語第二十三」(今昔物語集より)を読み比べました。

 物語には語り手がいます。一見、信頼できる語りをしているように見える語り手でも、本当は信頼できないのではないか。 しかし、そんなことを言ってしまったら信頼できる語り手など存在しないのでは・・・
 

信頼できる語り手が存在できるか否かという問題。今後の宿題です!

5.09.2014

第3回ゼミ

2014年4月30日

 更新が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
 第3回ゼミでは引き続き第1部の発表を行いました。今回は3・4章を取り扱いました。以下レジュメとなっております。



 
 
 
 
 三人称の語り手の例として「桃太郎」は当てはまるだろうと思ったのですが、実は違ったようです。なぜ当てはまらないかは授業を進めていけばわかるとのことでした。また、信頼できる/できない語り手の区分けは、探偵小説が誕生した頃に始まったそうです。例としてアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』が取り上げられました。
 
 
 
 語り手・焦点化ともに重要な概念であるのですが、いまだに議論がなされているだけあって少々複雑な内容でした。特に、「全知の語り手」でも内的焦点化が起こっている場合があるということが理解しにくく、先生に例を用いて解説していただきました。
 
         例) ①A子は8階まで上がるのに苦労しているようだった。
             ②A子は8階まで上がるのが遠くて嫌だった。
①は「全知の語り手」の外的焦点化。②はA子の心情内部に入り込み、その心情を断言して述べているところから「全知の語り手」の内的焦点化。
 
 つまり内的/外的焦点化は、物語の中にいるか外にいるかだけでなく、登場人物の(心情の)中にいるか外にいるかによっても区別されるものということです。
 
 
 
 
 先生が再びお土産を買って来て下さいました!「宇治園」の金平糖です。ほうじ茶味と塩味でした。見た目はかわいいし、味もおいしかったです。先生ありがとうございました!
 
 
 
 授業後にお好み焼き屋で懇親会を行いました。学校周辺のおすすめのお店や好きな漫画、将来の夢または目標などについて話し、互いの交流を深めました。まだまだ慣れないことだらけですが、少しずつ馴染んでいけたらいいなと思っております。それではまた。
 
 
 
 
 
 

4.28.2014

第2回ゼミ

2014年423

今回は、廣野由美子『批評理論入門『フランケンシュタイン』解剖講義』(中公新書)の第1部、12章の発表を行いました。

レジュメ↓



発表の後は、ここで出てきたストーリーとプロットから、ストーリー、つまり時間軸になっている話をプロットに変えてみるという試みを行いました。
また、その話は誰視点で進めていくかという点についても考えてみました。

例題)桃太郎

1. お婆さん視点。ある日桃太郎が何も言わずに出て行ってしまう。心配をしていたら、ある日桃太郎が仲間たちと共に大量のお宝を持って帰ってくる。お宝をどこから持ってきたのか気になるお婆さん。しかし、桃太郎は教えてくれない。そこでお婆さんは村人たちや桃太郎の仲間たちから話を聞いて回り、何があったのかを知っていく。

2. キジ、猿、犬視点。「俺はキジ。このあたりではそれなりに名の知れたキジである。ある日散歩をしていたら桃太郎とかいう変なやつに出会った。」みたいな感じの始まり方。猿、犬視点も入れる。桃太郎のことは、旅の途中の会話で知っていく。

3. 桃太郎視点。桃から生まれたということを知らずに育った桃太郎。このまま平凡な人生を歩むのだろうと思っていたら、ある日自分は桃から生まれたのだという驚きの事実を知らされる。平穏な日々が一転、鬼退治という波乱万丈は日々に。

これ以外にも、桃太郎視点で、桃の中で気持ち良く寝ていたらいきなり包丁が目の前に現れびっくり!という始まり方という案もありました。とても面白い発想だと思います。でもそこから始めてしまうと、その後の話の流れを変えるのが難しいかも?

同じストーリーでも、視点を変えたり順番を変えたりするだけで違ったものになるのが面白かったです。
また、ゼミの中でいくつか映像を見たのですが、ストーリーやプロットの仕組みをうまく使った映像があり、その仕組みを知ることでよりその映像の面白さが分かりました。


その後はロシア・フォーマリズムと構造主義について先生から学んでいたところで時間が来てしまいました。残念。



~今回のゼミで先生がおすすめしていた本~
芥川龍之介『藪の中』(講談社文庫 他)
中島京子『小さいおうち』(文春文庫)
ロラン・バルド『物語の構造分析』(みすず書房 花輪光訳)
丸山圭三郎『言葉とは何か』(ちくま学芸文庫)
フェルディナンド・ソシュール『一般言語学講義』(岩波書店 小林英夫訳)
クロード・レディ=ストロース『悲しき熱帯』(中公クラシックス 川田順造訳)

ゼミに出るたびに読みたい本がどんどん増えていきそうな予感…。
順番に読んでいきたいと思います!



先生がニューヨークのおみやげにMARIE BELLEのチョコを買ってきてくれました!
それぞれのチョコの中にパッションフルーツやピスタチオなどいろいろものが入っていて、食べながら何味なのか考えるのが楽しかったです。
もちろん味もとてもおいしかったです。
表面にカラフルな絵柄が描かれていて素敵でした。
なんで写真を撮らなかったのだと深く悔やんでおります。

先生、素敵なおみやげありがとうございました!


一番初めの発表だったので緊張しましたが、なんとか終わってよかったです。
まだまだ手探りな感じですが、少しずつでも内藤ゼミの形が出来ていくように頑張りたいと思います。

4.15.2014

第1回ゼミ 

2014年4月16日 オリエンテーション

内容:
自己紹介
ゼミ長等の役割割り振り
夏学期の課題内容・ゼミの進め方の相談等

2年間、充実した時間になるとよいですね。