今回は、廣野由美子『批評理論入門『フランケンシュタイン』解剖講義』(中公新書)の第1部、1・2章の発表を行いました。
レジュメ↓
発表の後は、ここで出てきたストーリーとプロットから、ストーリー、つまり時間軸になっている話をプロットに変えてみるという試みを行いました。
また、その話は誰視点で進めていくかという点についても考えてみました。
例題)桃太郎
案1. お婆さん視点。ある日桃太郎が何も言わずに出て行ってしまう。心配をしていたら、ある日桃太郎が仲間たちと共に大量のお宝を持って帰ってくる。お宝をどこから持ってきたのか気になるお婆さん。しかし、桃太郎は教えてくれない。そこでお婆さんは村人たちや桃太郎の仲間たちから話を聞いて回り、何があったのかを知っていく。
案2. キジ、猿、犬視点。「俺はキジ。このあたりではそれなりに名の知れたキジである。ある日散歩をしていたら桃太郎とかいう変なやつに出会った。」みたいな感じの始まり方。猿、犬視点も入れる。桃太郎のことは、旅の途中の会話で知っていく。
案3. 桃太郎視点。桃から生まれたということを知らずに育った桃太郎。このまま平凡な人生を歩むのだろうと思っていたら、ある日自分は桃から生まれたのだという驚きの事実を知らされる。平穏な日々が一転、鬼退治という波乱万丈は日々に。
これ以外にも、桃太郎視点で、桃の中で気持ち良く寝ていたらいきなり包丁が目の前に現れびっくり!という始まり方という案もありました。とても面白い発想だと思います。でもそこから始めてしまうと、その後の話の流れを変えるのが難しいかも?
同じストーリーでも、視点を変えたり順番を変えたりするだけで違ったものになるのが面白かったです。
また、ゼミの中でいくつか映像を見たのですが、ストーリーやプロットの仕組みをうまく使った映像があり、その仕組みを知ることでよりその映像の面白さが分かりました。
その後はロシア・フォーマリズムと構造主義について先生から学んでいたところで時間が来てしまいました。残念。
~今回のゼミで先生がおすすめしていた本~
芥川龍之介『藪の中』(講談社文庫
他)
中島京子『小さいおうち』(文春文庫)
ロラン・バルド『物語の構造分析』(みすず書房
花輪光訳)
丸山圭三郎『言葉とは何か』(ちくま学芸文庫)
フェルディナンド・ソシュール『一般言語学講義』(岩波書店
小林英夫訳)
クロード・レディ=ストロース『悲しき熱帯』(中公クラシックス
川田順造訳)
ゼミに出るたびに読みたい本がどんどん増えていきそうな予感…。
順番に読んでいきたいと思います!
先生がニューヨークのおみやげにMARIE BELLEのチョコを買ってきてくれました!
それぞれのチョコの中にパッションフルーツやピスタチオなどいろいろものが入っていて、食べながら何味なのか考えるのが楽しかったです。
もちろん味もとてもおいしかったです。
表面にカラフルな絵柄が描かれていて素敵でした。
なんで写真を撮らなかったのだと深く悔やんでおります。
先生、素敵なおみやげありがとうございました!
一番初めの発表だったので緊張しましたが、なんとか終わってよかったです。
まだまだ手探りな感じですが、少しずつでも内藤ゼミの形が出来ていくように頑張りたいと思います。